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コンテンツが加速するビジネスの姿 〜ThinkContent TOKYO 2019〜

2019年9月12日、東京では3年目、第3回目となる「ThinkContent Tokyo 2019」が開催されました。
「コンテンツの“最適化”でビジネスは加速する」と銘打って開催された今回は、ビジネスにコンテンツを活用している複数の企業ゲストを招き、コンテンツ活用に関するさまざまなセッションが行われました。

成功のための投資とは

基調講演に先立ち、本イベントのファシリテーターを務めた株式会社アマナデザイン取締役釜田俊介がビジネスにおけるコンテンツ活用の実態をレポートしました。
『アマナデザインでは株式会社マクロミルと共に、「デジタルコンテンツ制作・活用の実態調査」を行ないました(詳細は近日公開予定)。400社を対象に各種調査を行なったところ、2割の企業がデジタルマーケティングで目標が達成できている、約3割の企業が目標を達成できていないことが多いと回答としています。この差はどこにあるのでしょうか。同時に「最も予算が割かれている施策はなにか」を調査したところ、多くの企業が「サイト制作」を第一に挙げている中、目標を達成できている企業は「コンテンツ制作」を第一に挙げていました。また、目標を達成できている企業は、広告配信へも多くの投資を行なっていました』

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釜田はこの点についてこのように総括します。
『マーケティングテクノロジーやWebサイトを制作するといったインフラ・ハード面の整備よりも、実際の中身、顧客にどのように届けるか、という部分に投資している企業が「目標を達成できている」と答えた、ということは、いかにビジネスにおいて、コンテンツが重要な位置にあるのかということが示されているのではないでしょうか』
本イベントで「コンテンツの“最適化”でビジネスは加速する」と題されたのも、現在まさにコンテンツこそが、目的達成のための核にあると考えられるということなのでしょう。

組織を最適化する

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続く基調講演では、NewsCred社のプレジデント兼COOのCharles Houghが登壇し、顧客が“統合型”マーケティングを求めていることを示しました。複数チャネルを通して、一貫したブランドメッセージを伝える、それによって、より良質なブランド体験を顧客に提供することが企業には求められているのです。これを実現するためには、縦割りでそれぞれが独自に活動するのではなく、横断的、統合的な組織体制が必要です。統合的な組織となることで、組織内で、顧客に伝えるべきメッセージが共有されるだけでなく、コンテンツ制作のためのアセット管理の無駄が削減されるだけでなく、業務効率の向上が実現し、マーケターは本来の業務、すなわち顧客のエンゲージメントを生み出すことに注力することが可能になります。

なぜコンテンツを作るのか

基調講演の後は、実際にコンテンツマーケティングを実践している企業担当者の方が次々に登壇し、自社がどのように取り組んできたのか、どのような課題があり、これからどのように取り組むのかが語られました。
各社ともに共通して強調されていたのは、コンテンツを受け取る顧客目線に徹するということ、なぜ自分たちがそのコンテンツを顧客に届けるのかを明確に意識しているということです。
自らのビジネスの中で、
– 顧客はどのようなことを求めているのか
– 顧客の求めている情報に対して、企業としてはどのような情報を届けられるのか
– 企業発信の情報を通して顧客は何を得るのか
ということを考え、その結果、ビジネスにもプラスの方向に働くようにするということを実践しているのです。コンテンツマーケティングを実施しようという施策が先立つわけではなく、企業のビジネスの中で、どのような情報を、どのように顧客に届けるのがよいのかという熟慮の結果が、コンテンツマーケティングという形を取っているということが、強調されていました。

コンテンツマーケティングの課題

コンテンツマーケティングを実践するにあたり多くの企業が課題に挙げているのは次の3つです。

  • どのようにエンゲージメントの高いコンテンツを作るのか
  • キャンペーンのROIをどのように計測するか
  • 定期的にコンテンツを作りつづけるにはどうすればよいか

つまりコンテンツを作り続け、そのコンテンツのROIを評価し続けることが大きな課題として存在しているということです。セッションの最後に、アマナデザインから「成果予測AIを搭載したコンテンツ・オプティマイゼーションプラットフォーム」と題した「OPTMS CONTENT(オプティマスコンテンツ)」が紹介されました。企業ブランドのマーケティング戦略やパフォーマンスデータを学習し、ブランド、サービスにマッチしたコンテンツをリコメンドするプラットフォームです。シナジーマーケティング株式会社と共同開発によるプラットフォームで、まもなくローンチ予定。企業側の戦略だけでなく、コンテンツの受け取り手の行動を理解し、コンテンツを最適化するためのサービスです。

コンテンツによってビジネスの結果が生み出される

日本でもコンテンツマーケティングは、ここ数年で、ごく普通のマーケティング活動となってきました。普通であるからこそ、なぜコンテンツを制作するのか、ビジネスにどう有用なのかという根本的な部分に目を向ける必要があるのではないでしょうか。ThinkContent Tokyo 2019を通して、この2つに対して徹底して考え抜いているということ、そしてそれを実践しているからこそ生まれてくる説得力が、それぞれの登壇者から強く感じられました。

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ビジネスにとって“最適“なコンテンツとは、結局のところ顧客にとって“最適”なコンテンツであり、だからこそ、よいコンテンツを、最適な形、最適なチャネルで届けることが、ビジネスの結果を生み出すのだ、ということを改めて認識する半日となりました。

各セッションのスライドダウンロード

SESSION SPEAKER
PDF オープニングトーク
コンテンツの“最適化”でビジネスは加速する
株式会社 アマナデザイン
取締役

釜田 俊介
PDF 基調講演
グローバル視点から見る、コンテンツの最適化が導く企業の未来とは
COO + President,
NewsCred,

Charles Hough
PDF ブランドトーク
ポーラが実践するコンテンツマーケティング
—気づきで未来を美しくする「MIRAIBI」—
株式会社ポーラ
宣伝部 部長

大城 敦氏
PDF ブランドパネルディスカッション
多様化する顧客ニーズに応える“コンシェルジュ” UX戦略
株式会社日立製作所
ブランド・コミュニケーション本部
デジタルコミュニケーション部
担当部長

米山 卓美氏

アドビシステムズ株式会社
執行役員・マルケト事業担当
マーケティング本部

小関 貴志氏

株式会社アマナデザイン
取締役

佐藤 勇太

PDF グローバルトレンド
顧客主義がもたらす企業コミュニケーションの変革
— 共創型マーケティングのグローバルトレンド —
indaHash(IDH Media Ltd.)
Country Manager

野村 肇氏
PDF グローバルトレンド
インハウスマーケティングトレンド
— 顧客体験を進化させる ビデオパワード・エクスペリエンス —
株式会社 電通
電通イノベーションイニシアティブ
開発部部長

青木 圭吾氏

Chief Executive Officer,
member of the Board of Directors,
SundaySky,

Jim Dicso

PDF ブランドパネルディスカッション
2030へ向けて、SDGsへの取組とライセンスドコンテンツの活用術
協和キリン株式会社
コーポレートコミュニケーション
部長

吉田 聡子氏

株式会社日本ビジネス出版
環境ビジネス編集長/学校法人先端教育機構
SDGs総研 主任研究員

白田 範史氏

ブランドトーク
富士通が取り組むコンテンツ起点のコミュニケーション
富士通株式会社
グローバルマーケティング本部
ジャパンマーケティング統括部
プロモーション企画推進部
部長

駒村 伸氏
PDF クロージングトーク
未来予測型レコメンドエンジンが導く、メディア運用の最適化
株式会社アマナデザイン
取締役

青木 裕美

シナジーマーケティング株式会社
プロダクトマネージャー

雨宮 隆三氏

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