マルチメディアコンテンツの効果を上げるには 〜UX+SEOのベストプラクティス

Korrawin

今日のデジタル世界において、私たちは皆、顧客に注目されようと競い合っています。それはつまり、私たちマーケティング担当者が、オーディエンスがいる場所に彼らの興味を喚起するコンテンツを届けなくてはならないということです。さらに言うと、記事、ポッドキャスト、インフォグラフィック、動画、クイズなど、オーディエンスを飽きさせないためにさまざまなフォーマットのコンテンツを作成しなくてはならないことを意味します。

どのフォーマットでコンテンツを制作するにしても、ユーザー体験とSEOのどちらも最適化されているかを確認してください。そうすることで、ウェブサイト上のトラフィック、エンゲージメント、コンバージョンを最大化することができるでしょう。この記事では、さまざまなフォーマットのコンテンツをハブに追加する際のベストプラクティスをいくつか紹介します。

一般的なベストプラクティス

どのようなコンテンツフォーマットであっても、以下のベストプラクティスに従うことで、ユーザージャーニーが改善され、エンゲージメントとコンバージョンを増加させることができます。

種類別にコンテンツをタグ付けする

それぞれのフォーマットのコンテンツを種類別に分け、コンテンツにタグ付けしましょう。これによって、読者がブランドとインタラクションしている際に、自身がクリックするものを識別でき、相応の期待を抱くことができます。たとえば、職場の机に向かっているときに動画を見ようと思わないかもしれませんが、インフォグラフィックをスクロールする気にはなるかもしれません。

 

USAA Stories.png

USAAは、人々がクリックしようとする内容を把握できるように、コンテンツに「記事」または「ポッドキャスト」といったタグを付けています。

 

WordPressのヒント: 通常のWordPressタグで「コンテンツタイプ」のタグを作成することができます。これらのタグがコンテンツハブに表示されれば、訪問者はコンテンツをフォーマット別にフィルタリングすることができるのです。

コンテンツの袋小路を排除する

読者がコンテンツハブで行き止まりにぶつかる事態は避けたいものです。ストーリー内、またはストーリーの最後に関連記事を紹介して、読者をエンゲージさせ続けましょう。そうすれば、コンテンツハブ、ひいてはブランドに対する読者のエクスペリエンスが深まります。

 

Guidespark.png

読者をエンゲージさせ続けるために、GuideSparkのコンテンツハブに掲載されているすべての記事には、3つの関連記事が紹介されています。

 

WordPressのヒント: 読んでいる記事との関連性が高いコンテンツを紹介するために、「メイン記事のタグやカテゴリーと一致する記事を関連記事として集める」というロジックをWordPressに追加します。最新コンテンツを目立つ位置に掲載するために、これらのモジュールに最新記事を追加するフォールバックのロジックも忘れないでください。

長文コンテンツ向けのベストプラクティス(ホワイトペーパー、eBook)

ゲーテッド(ユーザーがメールや電話番号など何らかの個人情報を入力しないと閲覧できない)コンテンツにひと目を引くコールトゥアクション(CTA)を使用する

ホワイトペーパーやeBookといった価値の高いコンテンツは、リードジェネレーションに効果的です。人々は、通常、貴重なコンテンツと引き換えに自分の電子メールアドレスを共有しても構わないと思っています。ティザーテキストや写真を追加して、CTAを際立たせ、魅力的なビジュアルにしましょう。

 

Infusionsoft.png

Infusionsoftは、ダウンロードしたくなるように、ひと目を引くグラフィックでコンテンツを宣伝しています。

 

非ゲーテッド長文コンテンツをページ分割する

ホワイトペーパーやeBookをゲーティングせずに全文掲載したい場合は、無限スクロールを使用せず、ページ分割することをお勧めします。この方法によって、検索エンジンが個々のページをクロールしてインデックスしてくれるからです。一方、無限スクロールを使用すると、最初のロード後に表示されるテキストがクロールされないことがあるため、キーワードのランクインに役立つ重要なデータがインデックスされなくなってしまいます。

インフォグラフィック、クイズ、インタラクティブ向けのベストプラクティス

ビジュアルコンテンツには、検索エンジンがクロールしてコンテンツのランク付けに使用するバックリンクやテキストが存在しないため、SEO価値を最大限に引き出すのは簡単ではありません。それを補うために、ビジュアルコンテンツに関する紹介文や要約文を追加しましょう。そうすることで、検索エンジンがこれらのページをインデックスすることができ、読者もこれから閲覧しようとするコンテンツの概要を理解することができます。

さらに、これらのヒントを用いて以下のフォーマットを最適化しましょう。

インフォグラフィック

インフォグラフィックが、画像またはJavascriptで埋め込まれている場合、Googleはその中のテキストをクロールすることはできません。フロントエンドにテキストの紹介を追加することに加えて、メタデータが正しくランク付けしたいキーワードにヒットするかを確認してください。クロール可能なHTMLバージョンのインフォグラフィックを埋め込むことも検討しましょう。

クイズ

クイズは、middle-of-funnel(見込み客育成の中期段階)やbottom-of-funnel(見込み客育成の後期段階)の優れたコンテンツです。このインタラクティブなコンテンツに集まるのは、時間をかけて学びたいオーディエンスなので、非常にエンゲージメントレベルが高いです。そのため、すべてのクイズの最後には必ずCTAを追加しましょう。クイズの結果を使用して、読者を商品ページに誘導したり、問い合わせフォームへの記入をさせたり、価値の高いアクションへと導くことができます。

このアドバイスは、どのインタラクティブコンテンツにも当てはまります。読者に望ましいアクションを取ってもらうために積極的に活用してください。

ポッドキャストまたはオーディオコンテンツ向けのベストプラクティス

オーディオコンテンツにもテキストが含まれていないため、検索エンジンでランク付けされるためには、追加の手順をいくつか踏まなくてはなりません。コンテンツをクロール可能にするために、オーディオプレーヤーの下に音声の書き起こしを追加することを検討してください。ページ内にはアクセスできる(例:右カラム)フルプレーヤーを掲載して、リスニングが連続するように推進しましょう。これによって、ユーザーはオーディオが埋め込まれている記事を検索する必要性がなくなるため、再訪リスニングが増加する可能性も高くなります。

 

USAA Money Drill Podcast.png

USAAは記事ページの右カラムにMoney Drillポッドキャストを掲載しています。

 

動画コンテンツ向けのベストプラクティス

検索エンジンは埋め込みコードで配信されるコンテンツをインデックスしないため、動画コンテンツのSEO価値を獲得するのは難しいかもしれません。テキストベースの簡単な紹介文を動画に追加するか、書き起こしたテキストを動画の下に掲載しましょう。

さらに以下の施策も実施してください。

動画ページにCTAを追加する

動画を掲載しているページには、より価値の高いCTAを配置しましょう。動画の視聴者は、非常にエンゲージメントレベルが高いオーディエンスであるため、彼らが視聴している間、CTAは常に目の前を陣取ることができます。この資産を効果的に使いましょう。

再生ボタンまたは自動再生を活用する

あなたのコンテンツハブが自動再生をサポートできる場合、人々の注目を集める方法として利用できます。ただし、自動再生は動画再生の評価基準を異常に膨らませる可能性があるため、取り入れる場合は動画再生数に注意しましょう。代替方法は、訪問者がこれから視聴するフォーマットが動画だとわかるように、動画の静止画に再生ボタンを重ねることです。

 

Kathleen Conleyはコンテンツマーケティング・アドバイザリーサービス・ディレクターです。Victoria GoldenはNewsCredのAnalytics Center of Excellenceチームのシニア・マーケティング・スペシャリストです。

 

元記事「UX + SEO Best Practices for Multimedia Content」は2017年10月24日にInsights.newscred.comに掲載されました。

 

この記事はNewsCred BlogのKathleen ConleyとVictoria Goldenが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまでお願いいたします。

 

また、日本におけるNewsCredパブリッシャーネットワークに関してはNewsCred by amanaまでお問い合わせください。

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