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今日のアーティストから学ぶコンテンツマーケティングのポイント

今日のインターネットにおいて、「content is king(コンテンツは王様)」です。

現代のインターネットは、90年代前半から中期における難解な技術から、自由にものを書き、情報を読み、毎秒に新たなチャプターが追加される、デジタル小説へと発展しました。そして、ますます急速に成長を続けるばかりです。「Domo」は年次報告書のData Never Sleepsで、2019年は毎分、視聴者がYouTubeで450万本以上のビデオを視聴し、Instagramユーザーは30万件近くのストーリーを投稿し、Tumblrユーザーは92,000件以上の投稿をしていると推定しました。合計すると、これは2018年1月から世界中のインターネット利用率が9%増加していることを意味します。

歴史上最大かつ最高の本の共著者であり学び手として、私たちの誰もが意、図的にも意識的にも、「その本にどれだけ寄稿しているのか。お気に入りのページとチャプターはどれか。読み返し続けているのは何か。その本の中でどのように描写されているのか」を自問したことがあるでしょう。

コンテンツマーケターを例に考えてみましょう。彼らは、誰かが会社のチャプターに辿り着くたびに、そのチャプター全体を読み続けてもらい、再び読んでもらえるように改善させるというタスクを持っています。これはある特定の業界に限られたことではありませんが、とくにコンテンツが単なるマーケティングツールではないメディア業界に当てはまります。なぜなら、マーケティングツール自体が提供商品だからです。

 

アーティストとミュージシャン: オリジナル・コンテンツのマーケター

おそらく、音楽業界ほどインターネットの近代化に適応している業界はありません。インターネットの出現により、音楽業界では、物理的な販売をデジタルにシフトさせ、現在ではデジタル音楽のストリーミングが提供されるようになりました。TunecoreやStemなどのツールは、音楽配信を民主化し、ガレージバンドや地下のロックスターの音楽を、世界中どこでも、お気に入りとして聴けるようにしたのです。そして、ソーシャルメディアが、数百万人にもおよぶファンと直接交流することをかつてないほど容易にしました。視認性の向上、アクセスの増加、消費者の選択肢増加のすべては、ある一つのことを意味します。それは、注意を引くための競争が熾烈だということです。そして、とくに競争が激化している場合、品質を高めなければなりません。

今日の主要ブランドや企業コンテンツと同様に、アーティストコンテンツの役割は、4つの主要目的を果たしています。

  • 注目を集める
  • ロイヤルティを構築する
  • アクションを駆り立てる
  • 楽しませながら教育する

しかし、今日のアーティストたちが上記の目標を達成するには、統合型マーケティング戦略を研究して適用しなくてはなりません。

 

注目を集める

今日のDIYなアーティストたちは、これまで以上に視聴してもらう機会に恵まれているものの、巨大なデジスフィアをかき分けて進むその他大勢のアーティストたちを引き離すという非常に困難なタスクを抱えています。そのため、TidePodのチャレンジ、過度に性的特徴が強調されたInstagramアカウント(性的なコンテンツは売れるのです)、そして闘争的なコールアウトカルチャーなど、センセーショナルなチャレンジが多いのも不思議ではありません。この傾向は(非)公式には「クラウトチェイシング(影響力を追うこと)」と呼ばれており、ソーシャルメディアの数を増やしたり、注目を集めたり、「影響力」を追い求めることを目的としているため、パフォーマティブで誠実さがなく、さらには不快感をもたらす行為を意味します。

一部のアーティストは、若者の声を代弁しているという評判があり、若者は反抗的であることの代名詞であるといえます。けれども、「Tekashi 6ix9ine」のようなエンターテイナーは、復活したCurt KobainとSkittlesの中間辺りのどこか個人的なスタイルで、「他とは違う」考えを新たな極限へと発展させています。TekashiのレーベルのCEOでさえ、彼を「音楽業界のDonald Trump」と呼んでいます。「[YouTube]コメントの80%は嫌悪的なものです…しかし、アナリティクスでは、そういう人たちがライブに行って、Tシャツを購入していると示しているのです!」数値で証明されているのはこればかりではありません - ブルックリン生まれのラッパーは、暴行罪で逮捕されている間に、驚異的な1,450万人のInstagramフォロワーと、毎月1,310万人のSpotifyリスナーを獲得しました。彼の例は、肯定も否定もありますが「他と違う」ことであらゆる注目を集め、ビジネスの成長を示すほんの一例にすぎません。

 

 

ロイヤルティの構築

ポップスターやアーティストには消費者だけでなく、固定ファンも存在します。消費者はユーティリティにもとづいて購入し、ファンは生の欲求にもとづいて購入します。このため、成功したアーティストは、ロイヤルティ構築におけるエキスパートでなければなりません。ファンクラブ、コンサートでの面会や挨拶、サイン入り商品は、アーティストが生の欲求をブランドロイヤルティへと変えるほんの一部の方法にしかすぎないのです。

1950年代から現在に至るまでのトップアーティストに振り返ってみると、ファンベースを命名することは、共有のアイデンティティーを提供し、見知らぬ他人同士のコミュニティを構築することになるため、ロイヤルティ構築の強力な手法になり得ることがわかります。-The Beatlesによる「Beatle People」、Lady Gagaの「Little Monsters」、またはBeyonceの「BeyHive」を思い起こしてみてください。Appleがユーザーを「Appleseeds」と呼び始めるか否かについては結論が出ているものの、ロイヤルティを構築するアーティストやモデルから学ぶべきことはまだたくさんあります。

 

 

アクションを駆り立てる

あらゆる音楽アーティストたちが、コンテンツのためのコンテンツを作成するだけでなく、ブランドとして自らの地位を確立し、最終的にレコードの売上とリスナーを増やすというより広範な目的を果たしています。最高のパフォーマンスを発揮するソーシャルメディアの投稿には、コール・トゥ・アクションが含まれています。アーティストのInstagramアカウントにある「Link in bio」は、企業のブログ投稿にある「詳細はここをクリック」に該当するものです。とは言え、アーティストには、自分の商品が他のユーザーコンテンツのアクセサリーとして役立つという、コンテンツマーケティングにおけるユニークな利点があるのです。

2018年夏の「#InMyFeelingsChallenge」を例に挙げてみましょう。数週間の間、世界中のユーザー(セレブリティー、ファンなど)が、当時無名だったコメディアンのShiggyが考案した振付を独自のバージョンで打ち出したDrakeのヒット曲を耳にしない日はほとんどないくらいでした。このようなモデルはレコードレーベルに人気のマーケティング手法になっています。ダンスチャレンジ用に独自のバージョンを使うヒットシングルをアップロードするようリスナーに奨励し、ファンにパーソナルプロフィールを構築する機会を与えつつ、シングルも拡散していく方法です。コンテンツは会話のタネになり、消費者にとっては、自分のコンテンツのチャプターにページを追加する方法にもなるのです。

 

楽しませながら教育する

秘密主義の生活に接近しようと必死になって乗り込んでくるファンと、捉えようのないロックスターの時代は過ぎ去りました。今日の音楽ファンは、お気に入りの曲を歌う人物についてもっと知りたいと思っています。人はストーリーが大好きですし、これまで以上に大勢の聴衆にストーリーを伝えるツールを手にしています。その結果、今日もっとも成功しているアーティストがアクセス数の増加を利用して、自分のこと、好きなもの、成長過程等に関する話題を伝える姿を目にします。ツアーで、スタジオで、ビデオ撮影中に、簡潔で巧みなショットを介してアーティスト生活を垣間見る手法は、ファンに楽しませつつ教育する方法の一つです。今日のファンは教室に座って教科書を読みながらJustin Beiberについてメモを取っているわけではなく、人目を引くビジュアルのライブパフォーマンスビデオを観ながら、ある楽曲の背景で彼が受けたインスピレーションを耳にしたり、彼が気にかけている動機について学んだりしようとしているのです。

 

 

アーティストには、他の業界に勝る利点がもう1つあります。不完全さを活かせるということです。Cardi Bを例に挙げてみましょう。ファンか否かに関わらず、彼女のソーシャルメディアアカウントを見るだけで、彼女が愛しているもの、嫌いなもの、関心があること、仕事の進め方について、すべてがさわやかなほどに不完全で、楽しめるパッケージとして集約されています。

あなたの質問に対して答えるチャンスかもしれません!私のお気に入りの民主党候補者に警察による残虐行為について尋ねてみたいと思います。あなただったらどんなことを聞いてみたいと思いますか。あなたのコミュニティとアメリカにどのような変化を望んでいますか。🇺🇸
2020年はもうすぐそこまで来ています。さあ、誰が出馬してどのように国を変えられるか、一緒に学びましょう!質問を以下に投稿してください。ご質問への回答がすぐに届くかも。

MOSTHATEDCARDI(@iamcardib)が2019年7月2日午後6時10分に共有した投稿

 

今日のアーティストは、ブランドマネージャー、エンターテイナー、コンテンツマーケターともみなされています。膨大なInstagramのフォロワー数は、Spotifyでの再生の増加に直接結びつくものです。YouTubeのチャンネル登録者はコンサートチケットの売れ行きにも関連します。そして、ウェブサイトのトラフィックの増加はすべて、売上の増加へとつながります。アーティストのレンズを通してブランドを目にすることは、直接的に同じ条件ではなくとも、コンテンツマーケティングの取り組みにおいては強力な結果をもたらすこともあるでしょう。

 

Afika NxumaloはNewsCredの寄稿者です。

 

元記事「 What Today’s Music Artists Can Teach Us About Content Marketing」は2019年8月28日にInsights.newscred.comに掲載されました。

 

この記事はNewsCred BlogのAfika Nxumaloが執筆し、NewsCredのパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまでお願いいたします。

 

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