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NewsCredの原点 ―― フェイクニュースと戦い、質の高いジャーナリズムをサポートする

11月の選挙の結果、政治評論界はDonald Trump氏の驚くべき勝利を説明すべく、躍起になっていました。意外な勝利は、人口の変化、世論調査の信頼性の低下、または候補者の強みと弱点を見落とした結果だったのでしょうか?

ひとつの説は、フェイクニュースの拡散です。

Buzzfeedは、選挙戦中の過去3カ月間、Facebookにおいて現実のニュースよりも政治的領域でのフェイクニュースがエンゲージメントを獲得したと報告しています。これによって、Facebookに対処を求める声が広がりました。Breibartやその他の保守的サイトは、この要求について批判的な反応を示し、引用されたサイトの3分の2が保守派である以上、そうした保守的な見方をフェイクと定義することはFacebookにニュースの検閲を求めることにつながると指摘しました。

なぜこの話がNewsCredのようなコンテンツマーケティング企業に関係するのか、不思議に思うかもしれません。しかし、この問題が、まさに創立の基盤となっているからです。

NewsCredの名前は企業の原点となるサービスに由来しています。私たちは当初、読者がニュースの質と信頼性を評価し、タグ付けし、コメントし、投票できる機能を提供することに専念していました。

創立当時の2007年10月のブログ投稿では、次のように記しています。「当社のビジョンはシンプルです。私たちはメディアが人々に信頼される世界にしたいと願っています。どうやら今は、そのような世界にはなっていないようです」。

私たちは、Mark Zuckerberg氏に大いに共感し、彼と同じように活動してきました。フェイクニュースと戦うことは簡単ではありません。私たちは、この問題に取り組む彼の真剣さと、メディアの開放性に献身的な姿勢、両方を称賛しています。

NewsCredの共同創立者であるAsif Rahmanは次のように述べています。「NewsCredは当初、消費者向けのプロダクトでした。私たちは記事、ソース、出版物の信頼性について人々が投票できる機能を備えていました。それは世界のニュースだけではなく、信頼性のスコアも見ることができる場として、私たちはメディア業界の監視役になろうとしていたのです。今のフェイクニュース業界を見ていると、広告収入のためにクリックのエサになる(クリックベイト的な)記事の作成を基に成り立っているようです。これはかなり危険なことです。私たちは、その危険を目の当たりにしています。それを除去することは、すべての人々にとって最善の策になるでしょう。

私たちはそもそも、偉大な事業を打ち立てる方法を知らなかっただけなのです。しかし、今すぐ何かを始めることはできますし、それが大きなエンゲージメントを獲得するかもしれません。Facebookは、ソーシャルニュースの発信源ではありませんでした。私たちは8年、早過ぎましたが、非営利団体が慈善助成金で行うには、最善の方法であると考えています」。

NewsCredは、マーケターがビジネスを成功に導くために手助けする方向へと軸足を移してきましたが、ジャーナリズムの擁護は私たちの使命であり続けています。私たちは「私たちの社会と報道機関は運命を共にしている」というJoseph Pulitzer氏の言葉を信じています。ジャーナリズムは大小さまざまな権力の濫用をチェックするという、最も重要な役目を担っています。人々は、自分たちが知らないことに対して戦うことはできません。

NewsCredは、3つの方法で優れたニュースの発信を支援することにより、質の高いジャーナリズムを擁護し続けてきました。

まず、Raised By Usを通してジャーナリスト保護委員会(CPJ)に対する慈善支援を行っています。Raised By Usは、従業員が自らの理念のために寄与できる仕組みを運営する、優れた非営利組織です。CPJは、NewsCredの特別基金を通して行う4つの慈善活動のうちのひとつで、当社のアメリカの従業員の大半が参加しています。NewsCredの共同創立者・CEOであるShafqat Islamは次のように述べています。「私たちはCPJの長年のファンです。私たちは幸いにも、民主主義と報道の自由の伝統のある国に住んでいますが、多くの国にはそうしたものがなく、当然視することはできません」。

CPJは、報復を恐れることなく報道するというジャーナリストの国際的な権利を守る素晴らしい組織です。彼らは、報道活動を行う中で脅迫されたジャーナリストの人数調査(年間で30人が殺害され、199人が投獄中です)と行動主義の両方を通して、ジャーナリスト保護に貢献しています。彼らの活動には、国家首脳との会議、外交努力についての助言、政治に影響を与えるための国際機関を通した行動も含みます。CPJは現在、Mike Pence氏とともにトランプ政権の自由な報道方針を提唱する活動を行っています。

ジャーナリズムが自分にとって重要だと考えているのであれば、CPJに寄与することをお勧めします。

ふたつ目は、ジャーナリストへの直接的な財政支援です。今日のジャーナリズム最大の脅威は、古くからの財政モデルが消滅していることです。新聞は、無料コンテンツで溢れるオンラインの世界へ適応せざるを得なくなりました。新聞の広告収入は、最高額だった2000年の600億ドル超から2010年には200億ドルにまで激減しています。これにより、アメリカでは2004年以降、100以上の日刊紙が廃刊となりました

従来型のニュース企業は、こうした凋落に歯止めをかけるべく、一部有料化や従来型広告といった事業モデルをオンラインでいくつか試みてきました。Buzzfeedは、ニュース報道の資金を得るためにネイティブ広告と呼ばれるコンテンツマーケティングを採用し、成功しています。

NewsCredは、フリーランサーへ直接貢献してジャーナリズムを支えています。私たちのサービスのひとつに顧客のコンテンツマーケティング戦略をサポートするコンテンツ制作があり、そこで私たちのネットワーク内にいる数千人にフリーランスジャーナリストの仕事を依頼しています。どのパブリッシャーよりも高い報酬を支払うために、フリーランスのジャーナリストが非常勤で私たちとともに働きながら、自分たちのジャーナリズム活動に費やすことができるようにしています。また、コンテンツのライセンシングを通してパブリッシャーのサポートもしています。私たちはここ4年間に、フリーランスやパブリッシャーに対して1,000万ドル以上を寄付したことを誇りに思っていますし、その金額は事業が成長し続けるにつれて増え続けていきます。

最後に、これは最も目立たない努力なのですが、私たちはマーケティングをジャーナリズムと同水準の真実性にすることでジャーナリズムを支援しています。

そうするためにも、編集チームでは多くのジャーナリスト経験者をスタッフとして雇っています。私たちは、不誠実なマーケティングは効果がなく、消費者を懐疑的にさせて自滅すると確信しています。私たちはマーケティングで何かを主張するとき、ソース付きの引用や調査結果で裏付けをしていますし、制作物の背景にある主題に透明性を持たせるために、コンテンツマーケティングを明確にラベリングしています。

私たちは、ニュースを通して人々に情報を伝えることも、ブランドを確立することも、どちらでも信頼できるコンテンツで満たされた未来を思い描いています。それは人々が、自分たちが読むものに信頼をおける未来です。それが私たちにとって重要なことであれば、実現させなくてはならないと思っています。

 

Randal VegterはNewsCredのピープルオペレーション担当ディレクターです。

 

元記事「The Fight Against Fake News: How NewsCred Supports Quality Journalism」は2016年11月29日にInsights.newscred.comに掲載されました。

 

この記事はNewsCred BlogのRandal Vegterが執筆し、NewsCredのパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまでお願いいたします。

 

また、日本におけるNewsCredパブリッシャーネットワークに関してはNewsCred by amanaまでお問い合わせください。

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